欧州委員会、農業の持続可能性を評価するオンラインツール「アグリ持続可能性コンパス」を発表

【環境一般 その他(環境一般)】 【掲載日】2024.06.04 【情報源】EU／2024.05.17 発表

欧州委員会は、EU農業の重要な柱である持続可能性について現状を把握できるオンラインツール「アグリ持続可能性コンパス」の供用を開始した。ツールは、農業の3つの側面について20の指標で評価する。
・経済
農業の競争力や生産性、農業構造の変化などを示す「貿易収支」「農業生産力」「農業収入と平均賃金の比較」「平均経営規模」などの指標から、農業・農家の経済的持続可能性の現状がわかる。
・環境・気候
「農地など開けた場所の鳥類」「作目の多様性」「地下水の硝酸塩濃度」「農薬」「有機農業」「アンモニア排出」「温室効果ガス排出」などの指標は、農業の生物多様性・環境・気候への影響、農法の変化などとともに農業現場での取組を示す。
・社会
「年齢別農家経営者分布」「農家経営者の訓練」「農村の貧困率」などの指標は、農業の世代交代、ジェンダー平等、教育、農村社会の貧困リスクを明らかにする。また、人の健康に関連する「畜産で使用された抗生物質」指標もその社会的影響からこの側面に含まれる。

【欧州委員会】