一般財団法人環境イノベーション情報機構
ブッシュ政権 スクールバスからの汚染物質排出削減プログラムを公表
【大気環境 交通問題】 【掲載日】2003.04.16 【情報源】アメリカ/2003.04.07 発表
EPAのホイットマン長官は、スクールバスから排出される汚染物質を最小化するための新たなプログラム、「クリーン・スクールバス・USA(Clean School Bus USA)」を発表した。このプログラムは、スクールバスの不必要なアイドリングの防止、新型のバスへの排出抑制システムの設置、旧型から新型へのバスの転換に向けた対策を推奨するものである。これは、児童の健康リスクを削減するためのブッシュ政権の取組みの一環となる。EPAは、2000年に、使用されている旧型のバスについて「自主的ディーゼル改良プログラム(Voluntary Diesel Retrofit Program)」を創設し、現在までに13万台を超える自動車やエンジンが改良された。今回の「クリーン・スクールバス・USA」は、2000年のプログラムから派生したプログラムである。現在、20を超えるスクールバス改良プロジェクトが実施されており、120を超える学校区が、改良プロジェクトへの参加に関心を示している。
議会は、この取組みを財政的に支援するため、EPAの今年度の予算の中に、学校区によるスクールバスの性能の向上に向けた費用分担型補助金プログラムに関するものとして、500万ドル(6億円)を計上した。また、2000万ドル(24億円)が、補完的環境事業を通じて利用可能とされている。【EPA】