一般財団法人環境イノベーション情報機構
国際再生可能エネルギー機関、2023年再エネは記録的に増加したが地域格差が課題と報告
【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2024.04.11 【情報源】国際機関/2024.03.27 発表
国際再生可能エネルギー機関(IRENA)は、2024年版「再生可能エネルギー(再エネ)容量統計」を公表した。2023年は、世界の再エネ発電容量が473GW(過去最高)増加し、3,870GWに拡大。再エネが発電容量の増加分の86%を占めた。地域別では、アジア(大半が中国)が再エネ拡大を牽引し、再エネ増加分の69%を占め、G20加盟国の再エネ発電総容量は3,084GW(15%増)となった。電源別では、太陽光発電の容量拡大が最も大きく、再エネ増加分の73%を占め、次いで風力が24%だった。
一方、再エネ導入には地域格差があり、多くの新興・途上国が遅れをとっている。現在のペースでは、2030年までに再エネ発電を3倍(11TW)にするという目標達成には程遠く、政策介入と世界的な軌道修正が早急に必要だと指摘。IRENAの1.5℃シナリオでは、途上国を重視したエネルギー転換の加速に向け、大規模な資金提供と強力な国際協力を推奨。再エネ3倍目標達成には、制度・政策・技能の強化が必要だという。
【世界気象機関】