アメリカ環境保護庁、アスベストを禁止する最終規則を発表

【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2024.04.03 【情報源】アメリカ／2024.03.18 発表

アメリカ環境保護庁（EPA）は、現在国内で使用が続けられている唯一のアスベストであるクリソタイルアスベストの使用を禁止する最終規則を発表した。EPAは2022年4月に規則案を公表していた。
最終規則には次の内容が盛りこまれている。
・クロルアルカリ産業向けのアスベストの輸入を直ちに禁止し、現在もアスベストを使用している施設がアスベストを用いない生産方法に移行するまでの猶予期間を設ける。
・アスベストを含む大半のガスケットを規則の発効から2年後に、二酸化チタンの製造や核物質の処理に使われるガスケットを5年間で段階的に禁止する。
・油田掘削装置に使われるブレーキブロック、自動車の交換部品（ブレーキやライニング）やこの他の車両摩擦材、その他のガスケットへのアスベストの使用を規則の発効から6ヶ月後に禁止する。
・エネルギー省（DOE）の核廃棄物管理施設や関連施設では2037年までアスベストを含むガスケットの使用継続を許可する。
・職場における被曝対策やアスベストの適切な処分、記録の保存を義務付ける。

【アメリカ環境保護庁】