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環境ニュース[海外]

欧州委員会 環境委員 新化学物質政策について熱演

健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2003.04.11 【情報源】EU/2003.03.31 発表

 欧州委員会のヴァルストロム環境委員は、3月31日、ブリュッセルでの会合において、新化学物質政策(Registration, Evaluation and Authorisation of Chemicals: REACH)に関する基調講演を行った。同委員は、冒頭、「新しい化学物質政策はEUにおける化学物質の扱いを大きく変えるだろう。ヒトの健康及び環境の保護に大きな役割を果たす。そして、受容しがたい知見のギャップを埋めることになるだろう」と述べた。
 同委員は、化学物質のリスクアセスメントの責務に関しては、「将来的には化学業界は、企業責任の一環として、自ら生産したものについて必要な情報を作成し、提供する義務を負うことになる」とした。化学物質の許認可については、新政策では「難分解性・生物蓄積性・有毒汚染物質(PBTs)、及び著しく分解が困難で蓄積性の高い物質(vPvBs)の利用について許可が必要となる。また、環境ホルモンやそれと同程度の懸念が示されている物質については、ケースバイケースで許可を求めることになる」と述べた。このほか、工業生産過程で中間物質として用いられる化学物質に関する取り扱いについても詳しく説明した。
 なお、新化学物質政策の特定の側面についてインターネット上での協議を経た後、欧州委員会は、この夏にも、法制化のための最終案を提案する予定である。【欧州委員会環境総局】

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