一般財団法人環境イノベーション情報機構
国際エネルギー機関、天然ガスの2024年の需要急伸を予測
【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2024.02.14 【情報源】国際機関/2024.01.26 発表
国際エネルギー機関(IEA)は、天然ガスの需給に関する「2024年第1四半期ガス市場レポート」を発表した。2023年の世界の天然ガス需要の伸びは、わずか0.5%であった。需要は、感染症パンデミックからの経済活動再開で中国・北米等で急増したが、欧州では再生可能エネルギーと原子力の増加により減少し、価格は低下した。
一転して2024年は2.5%の需要増と予測される。寒冬のための暖房用需要増と新興経済諸国の消費増加に加え、低価格も消費を促す。供給は、2024年も引き続き逼迫する。LNG供給量は、2016〜2020年の8%増を大幅に下回る3.5%増の見込み。地政学的問題と施設新設の遅れのため、供給増加は2025年までずれ込む可能性もある。
天然ガス部門のGHG排出量はエネルギー関連排出量の5%、うちメタンが3分の2を占める。「レポート」は、バイオメタン、低排出水素、eメタンに関する最新の開発情報をはじめ、メタン削減のための国際的取組の開始、各国の規制制定の動き等を紹介している。
【国際エネルギー機関】