一般財団法人環境イノベーション情報機構
国際エネルギー機関、デンマークのエネルギー転換は進んでいるが課題もあると報告
【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2023.12.21 【情報源】国際機関/2023.12.05 発表
国際エネルギー機関(IEA)は、デンマークのエネルギー政策の評価報告書を公表し、同国のクリーンエネルギーの大幅な前進を示すとともに今後の政策等を推奨した。具体的に、2022年は風力発電が同国の電源構成の54%を占め、バイオエネルギー及び太陽光と合わせると約80%になる。2030年目標として、熱部門の化石燃料を全てバイオメタンに転換、洋上風力を約8倍、陸上風力と太陽光を4倍、水素製造も電解槽容量最大6GWを目指している。しかし同年目標のGHG排出量70%削減には、特に輸送・建物部門における追加措置が必要と指摘、陸上風力の許認可の合理化等も推奨した。
北海地域は海運や空輸、産業クラスターの拠点で、今後、低排出水素や炭素回収・有効利用・貯留(CCUS)等の需要中心地となる。同国ではすでにCCUSや水素関連開発が進行しており、「北海エネルギー協力」の2024年議長国として、電力網やCO2・水素ネットワーク等のコスト低減や投資リスク回避に役立つ、北海地域のグリーンインフラ基本計画の策定も推奨した。
【国際エネルギー機関】