欧州委員会、域内の電力網の効率的な運用と迅速な拡充を図るための行動計画を提示

【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2023.12.14 【情報源】EU／2023.11.28 発表

欧州委員会は、欧州グリーンディールをふまえ、域内の電力網の効率的な運用と迅速な拡充を図るための行動計画を提示した。電力網の拡張やデジタル化、有効利用を進めるうえでの主課題に対処する内容で、以下の目的に大別される14の行動が盛りこまれている。
・共通利益プロジェクト（PCI）の実施を加速し新たなプロジェクトを開発する
・再生可能エネルギーの拡大や電化の進展、水素製造等に対応できるよう電力網の長期計画を見直す
・将来を見据えた電力網の構築に向けた規制面の促進策を導入する
・電力網の有効利用を促進する
・電力網整備プロジェクトのための資金調達をしやすくする
・許可の迅速化や関係者や地域住民との対話を通じて電力網の整備を加速する
・電力網のサプライチェーンを強化する
同委員会によると、EUの電力消費量は2030年にかけて約60％増加すると見込まれ、デジタル化された分散型のかつ柔軟な電力システムに対応した電力網が必要である。同年までに越境送電容量が倍増することなどから5,840億ユーロの投資が必要になっている。
【欧州委員会】