一般財団法人環境イノベーション情報機構
国際再生可能エネルギー機関、洋上風力発電関連特許の出願が増加と報告
【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2023.11.28 【情報源】国際機関/2023.11.09 発表
国際再生可能エネルギー機関(IRENA)は欧州特許庁(EPO)と共同で、洋上風力発電に関連する特許出願の動向を分析した報告書を公表した。報告書によれば2002〜2022年に洋上風力技術の特許出願数は平均18%増加した。2014〜2017年には停滞が見られたものの、その後は急増しているという。1.5℃目標を射程に入れ続けるためには、再生可能エネルギー発電容量は2030年までに3倍に、洋上風力も2020年比で14倍の約500ギガワットに達している必要がある。そのためには沖合での建設やセクターカップリングの推進を可能にする新技術が不可欠である。報告書は過去20年超の特許出願を追跡し、洋上風力発電技術の最新の動向をまとめた。以下はその一部。
・技術革新は欧州とアジアが主導。複数国で出願する特許数の上位10ヶ国中、ドイツとデンマークなど7ヶ国が欧州。単一国での出願では中国がトップ。
・特許が集中しているのは浮体式基礎、輸送設備、タービン取付けの3分野。
・今後の伸びが予測されるのは、洋上風力施設内でのエネルギー貯蔵とグリーン水素製造。
【国際再生可能エネルギー機関】