カナダ政府、重要鉱物の持続可能な開発に必要なインフラ整備に15億ドルを拠出

【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2023.11.15 【情報源】カナダ／2023.10.31 発表

カナダ天然資源省は、「カナダ重要鉱物戦略」の下、重要鉱物の持続可能な開発に必要なクリーンエネルギー・輸送インフラプロジェクトに7年間で最大15億ドルを拠出すると発表した。「重要鉱物インフラ基金」（CMIF）を通じ、2023年晩秋に第1回案件募集を開始する。
重要鉱物は、クリーン技術（バッテリー等）やクリーンエネルギー源（風力タービン、太陽光パネル等）に欠かせない。カナダは鉱物や原料の主要供給国だが、重要鉱物の鉱床が地形の厳しい辺境地に位置することが多く、道路や電力アクセスが限られているため、十分な開発が行われていない。
カナダ政府は、重要鉱物の開発に必要なインフラに投資することで、鉱物探査から持続可能な採掘、加工、先進的な製造、リサイクルまでのバリューチェーンにおける経済的機会の実現と同時に、世界的な排出実質ゼロ経済の達成に不可欠なクリーン技術の開発に寄与する。特に採掘事業の脱炭素化、輸送インフラを通じたサプライチェーンの強化、プロジェクトへの先住民族参加による経済的和解の推進等を支援する。
【カナダ天然資源省】