一般財団法人環境イノベーション情報機構
欧州委員会、風力発電の普及拡大を支えるための行動計画を公表
【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2023.11.09 【情報源】EU/2023.10.24 発表
欧州委員会は、産業競争力を持ちながらクリーンエネルギーへの移行を図り、風力発電の普及拡大を支えるための「風力発電行動計画」を公表した。同委員会によると、「2030年までに再生可能エネルギー比率42.5%以上(努力目標45%)」というEUの野心的な目標を達成するには、風力発電容量を2022年の204ギガワット(GW)から2030年には500GW以上へと大幅に引き上げる必要がある。新規の風力発電容量は2022年に記録的な高水準(16GW)となったものの、2030目標を達成するのに必要な年間水準(37GW)をかなり下回っているのが現状であり、風力発電が成長を続けるうえでは様々な課題もあるという。
このため欧州委員会は、次の6つを柱として早急に取るべき対策を同行動計画にまとめた。
・風力発電プロジェクトの予見性の向上や許可手続きの迅速化による普及加速
・入札方法の改善
・資金繰り支援
・公正な国際競争環境の確保
・人材育成
・業界や加盟国の関与
また、同委員会は、洋上風力発電に特化した支援も強化するという。
【欧州委員会】