一般財団法人環境イノベーション情報機構
イギリス政府、水回り製品への水効率ラベル表示を義務化へ
【エコビジネス 環境ラベル】 【掲載日】2023.10.18 【情報源】イギリス/2023.09.29 発表
イギリス環境・食糧・農村地域省(DEFRA)は、水回り製品(トイレ、シンク、洗濯機、食洗機等)への水効率ラベル表示を義務化すると発表した。2025年までの制度導入に関する意見公募で幅広い支持を得た。これは水資源確保を目指す政府の計画「水計画」(2023年4月発表)で示された公約の一つ。環境庁によると、供給圧力に対応するため、2050年までにイングランドで一日あたり40億リットルの水がさらに必要となり、その半分を需要管理策(漏水・使用量削減等)で賄う必要がある。同制度は2038年までに一人当たり水使用量20%削減という政府の目標の鍵となるという。
節水性能の良い製品の購入を促すことで、消費者は水道料金と光熱費を節約できる。2019年の価格に基づく試算では、同制度は10年間で水道料金1億2,500万ポンド及び光熱費1億4,700万ポンド、一日当たり水使用量12億リットル(オリンピックプール480面の容量)の削減に寄与するという。政府は引き続き企業と連携し、各分類の定義やラベルデザインなど詳細を協議する。
【イギリス環境・食糧・農村地域省】