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環境ニュース[海外]

国際エネルギー機関、低排出水素は増産傾向だが、いっそうの政策支援が必要と報告

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2023.10.11 【情報源】国際機関/2023.09.22 発表

国際エネルギー機関(IEA)は、低排出水素への関心と増産傾向は堅実だが、いっそうの政策支援が必要とする報告書「世界水素レビュー2023」を発表した。2022年の水素利用は9500万トン、前年比3%増で、化学部門が天然ガス価格高騰の影響を受けたヨーロッパ以外では北米と中東で7%など需要は着実に伸びたが、低排出水素は総需要の0.6%に止まった。そのため、2022年は水素の製造・利用により9億トンのCO2が排出された。
製造用電解槽の設置は加速し、2022年末の世界の容量は700MW、2023年末までに3倍増の2GWとなる。2030年までに420GWが見込まれ、2022年予測を75%上回る。2030年の低排出水素の生産量は3800万トンと予測され、内4分の3は再生可能エネルギー、残りは二酸化炭素回収利用貯留技術で排出低減した化石燃料の利用による。報告書は、各国に対し事業採算性向上のための支援策、許認可手続きの簡便化などとともに、水素国際取引へ向け基準・規制等を協力して整備するよう要請している。
国際エネルギー機関

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