一般財団法人環境イノベーション情報機構
ドイツ 褐炭露天採掘場の段階的廃止が州レベルの水管理に及ぼす影響について研究結果を公表
【水・土壌環境 その他(水・土壌環境)】 【掲載日】2023.07.28 【情報源】ドイツ/2023.07.07 発表
ドイツ連邦環境庁(UBA)は、ラウジッツ地方における褐炭露天採掘場の段階的廃止が州レベルの水管理に及ぼす影響について研究結果を公表した。この地域では、長年、褐炭の採掘が行われたことによりシュプレー川沿いの約600億立方メートルの地下水が汲み上げられており、今後、この地域の地下水は不足することが指摘されている。
連邦環境庁の調査によれば、乾燥した夏期にはシュプレー川の水量が最大75%減少し、周辺の湖や運河、ベルリン地方の飲料水供給に影響を及ぼすという。
今回の研究では、150人以上の利害関係者からのヒアリングをもとに地上部の水収支が作成され、採掘場の段階的廃止がこの地域の水管理に及ぼす影響が包括的な視点でまとめており、連邦環境庁は、この研究結果が、連邦州によって今後実施される詳細な調査のための基礎を形成するものとしている。
【ドイツ連邦環境庁】