一般財団法人環境イノベーション情報機構
欧州委員会、太陽光発電とエネルギー安全保障の促進に向け「太陽光産業アライアンス」を起ち上げ
【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2022.12.28 【情報源】EU/2022.12.09 発表
欧州委員会は、ロシア産化石燃料への依存からの脱却とエネルギーシステム強靭化を目指す「リパワーEU」計画の柱の一つである太陽光戦略の下、業界の企業や研究機関、関連団体等と「欧州太陽光産業アライアンス」を起ち上げた。輸入多様化、革新的・持続可能な太陽光発電の生産拡大により供給多様化を確保し、供給リスクの低減を促す。「リパワーEU」は2025年までに320GW超、2030年までに約600GWの太陽光発電新規導入を目標としており、国内の生産能力拡大がその達成への鍵となる。新アライアンスは2025年までにバリューチェーン全体で年間30GWの生産能力を達成する目標を承認した。この目標達成により年間600億ユーロのGDP、40万人超の雇用が創出されるという。
アライアンスは活動の焦点を、1)発電への投資機会の確保(EU・国家・民間投資の連携を重視)、2)障害への対処(新生産施設の許認可手続きの簡素化等)による発電環境の実現、3)サプライチェーンの供給多様化と強靭化(代替の供給元や提携先等の獲得による)としている。
【欧州委員会】