欧州委員会、エネルギー移行の進捗状況に関する複数の報告書を公表

【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2022.12.01 【情報源】EU／2022.11.15 発表

　欧州委員会は、クリーンエネルギー技術の競争力やエネルギー補助金、EUの2020年目標の達成状況など、エネルギー移行に向けたエネルギー同盟の進捗をまとめた5つの報告書を公表した。あわせて、加盟国の国家エネルギー・気候計画（NECP）の進捗報告に関する実施規則、及び同計画の更新や、国境を越えた再生可能エネルギー（再エネ）協力プロジェクトにおける費用負担と利益配分に資するガイダンス文書案も公表した。報告書を通じ、再エネ導入とエネルギー効率に関するEUの2020年目標は達成済みだが、2030年目標を達成するにはさらなる努力が必要であることが確認された。このほか、2020年のエネルギー補助金が2015年比で7％増加したこと、クリーンエネルギー技術の研究やイノベーションに対する投資が着実に増加していること、再エネ入札の導入の成果なども示されている。NECPについては、加盟国は2023年3月15日までに初回の進捗報告書を提出し、また、同年6月までに2021〜2030年計画を更新する義務があるという。
【欧州委員会】