アメリカ環境保護庁、子供の鉛曝露を防ぐための研修や啓発教育プログラムを実施へ

【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2022.10.19 【情報源】アメリカ／2022.10.04 発表

　アメリカ環境保護庁（EPA）は、鉛含有塗料に起因する子供の鉛への曝露を防ぐことを主眼として、安全な改修・修理・塗装（RRP）作業などを行うための全国的なプログラム「教育と支援活動によるリードセーフ作業慣行の強化（ELSWPEO）」を開始すると発表した。このプログラムは、環境正義を推進する観点から、行政サービスが十分に行き届いていない地域を対象としたもので、2年目となる本年は国内や自治領プエルトリコの10のコミュニティで実施される。プログラムの柱は、「業者向けのRRP研修」と「鉛問題に関する啓発教育」となっており、前者は、RRPのリードセーフ認定を取得しようという請負業者向けに無料の研修機会を提供する。前提としてEPAは、1978年以前に建設された住宅や子供の居る施設において、塗料からの鉛暴露につながり得る作業を請け負う全ての業者に対してリードセーフ認定の取得を求めている。後者は、鉛曝露から子供を守るための教材を用いて、コミュニティの代表者や一般の人々に無料の授業を行うものである。
【アメリカ環境保護庁】