一般財団法人環境イノベーション情報機構
国連環境計画、小島嶼開発途上国の有害化学物質・廃棄物の削減と適切な処理のための支援プログラムを開始
【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2022.06.23 【情報源】国連/2022.06.07 発表
国連環境計画(UNEP)は、小島嶼開発途上国の有害化学物質・廃棄物の削減と適切な処理のための支援プログラムを開始すると発表した。プログラム名は「小島嶼開発途上国における持続可能な低・ゼロ化学物質開発の実施」(ISLANDS)で、地球環境ファシリティ(GEF)の資金約5億ドルを充て、有害物質の輸入規制、有害化学物質・廃棄物の安全な処理、循環生産システムの構築を支援する。2027年までに有害化学物質2万3000トン以上と海洋廃棄物18万5000トン以上の放出が防止される。プログラムは、民間部門の協力・支援を重視。すでにカーニバルクルーズラインやホテルのイベロスターは自社からの廃棄物の適正処理について約束、ISLANDSの一環の「廃棄物ゼロ海運パートナーシップ」は、再生可能ごみの再生施設への輸送料無料を掲げる。2019年発表の初の国連報告書「小島嶼開発途上国の廃棄物処理概況」によると、国土狭小で処理能力の低い島嶼国では、処理の不適切な廃棄物の80%以上が海洋に流入しているという。
【国連環境計画】