一般財団法人環境イノベーション情報機構
フランス水文予測監視委員会、2022年夏の干ばつリスク予想を発表
【水・土壌環境 その他(水・土壌環境)】 【掲載日】2022.06.08 【情報源】フランス/2022.05.19 発表
フランス環境省によると、干ばつの予測と対応を担う水文予測監視委員会(CASH)は、現在の状況を評価し節水対策を強化するため会合を開き、2022年夏までの全国の干ばつリスク地図を発表した。地図によると、2022年夏は全国で河川や地下水の水位が顕著に低下するおそれがあり、特に本土の南東部や西部の5つの地域圏で影響が大きいという。フランスでは昨冬から4月にかけて降水量不足が続き、土壌の乾燥が例年より早く進んでいる。気候変動で気温が上昇し、水の蒸発量が増えるため、干ばつは今後さらに頻度と程度を増し、期間も長期化すると予想される。被害を最小限に抑えるため、政府は水資源の保全に必要な対策を事前に講じ、飲料水や公衆衛生への影響を監視・警戒しながら、農業やエネルギーの水も注視するとしている。水が不足すると、飲料水や安全といった優先的用途の水を確保するために、段階的かつ一時的な給水制限・停止を県知事が発動する。この情報は、環境省が設けるウェブサイトPropluviaで閲覧できる。【フランス環境省】