欧州連合統計局、2020年のEUの最終エネルギー消費における再生可能エネルギー比率が目標の20％を超えたと報告

【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2022.02.03 【情報源】EU／2022.01.19 発表

　欧州連合統計局（Eurostat）は、EU全体として2020年の最終エネルギー消費に占める再生可能エネルギーの比率が22.1％となり、再生可能エネルギーの利用を促進するEU指令で2020年目標となっている20％を約2％上回ったと報告した。EUが目指す2050年までの気候中立に向けて大きな進展だという。同指令が定める各国の国家目標に照らしてみると、26の加盟国が2020年の目標を達成または超過達成している。上位はスウェーデン、クロアチア（共に目標を11％超過)、ブルガリア（同7％超過）で、一方のフランスは目標を3.9％下回った。また、国別の再生可能エネルギー比率をみると、最も高かったのはスウェーデン（60％）、次いでフィンランド（44％）、ラトビア（42％）となっている。逆にこの比率が最も低いのはマルタ（11％）であった。なお、EUは運輸業に使用される再生可能エネルギーの比率を2020年までに10％とする目標を掲げており、今回この比率が10.2％と目標を上回ったことも報告された。
【欧州連合統計局】