一般財団法人環境イノベーション情報機構
欧州委員会、EUのガス市場の脱炭素化や水素の導入促進、メタン排出削減に向けた法案を採択
【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2022.01.12 【情報源】EU/2021.12.15 発表
欧州委員会は、欧州グリーンディールの一環として、水素などの再生可能で低炭素なガスの導入促進、ガス市場の脱炭素化、エネルギー安全保障の確保のための指令案や規則案を採択したことを報告した。これらの法案は、天然ガスへの依存度を減らして再生可能ガスや低炭素ガス(特にバイオメタンと水素)の導入を促進するための条件を整え、ガス供給体制の強靱さを高める内容となっている。水素市場の確立や適切な投資環境づくり、水素用インフラの整備などが主な目的である。同時に、消費者が選択肢や情報等を得られるようにすること(エンパワーメント)や消費者保護も優先事項となっている。また、同委員会は、エネルギー部門におけるメタン排出削減に向けた初のEU法案となる規則案も提示している。石油、ガス、石炭事業者に対しては、メタン排出量の測定や報告、検証を義務付け、メタン漏出を検出して対策を講じるよう求め、ごく限られた場合を除きベントやフレアリングを禁じる内容となっている。この他、輸入化石燃料に対するメタン排出削減措置も盛り込まれている。【欧州委員会】