一般財団法人環境イノベーション情報機構
国連環境計画、投資ポートフォリオの排出を2025年までに最大30%削減とする機関投資家らの報告書を紹介
【エコビジネス 環境と経済】 【掲載日】2021.11.08 【情報源】国連/2021.10.20 発表
国連環境計画(UNEP)は、国連の呼びかけで2019年に大手機関投資家が結成したネットゼロ・アセットオーナー・アライアンスの初の進捗報告書を紹介した。「アライアンス」は2050年までに排出実質ゼロ・ポートフォリオの達成を目指し、2年ごとに進捗報告書を発表する。現在、日本の第一生命、日本生命、住友生命、明治安田生命を含む56機関投資家(総運用高9.3兆ドル)が構成する。メンバーは参加から12ヶ月以内に5年後の排出削減目標を設定し、5年ごとに再設定する。今回の報告書は、すでに2025年目途の目標を設定した29メンバー(運用高4.7兆ドル)についてまとめた。2025年には25〜30%の排出削減となる。現在、運用高の平均4%が気候ソリューションに投融資されており、今後の増加が予測される。報告書中の排出削減目標設定資産は上場株式、社債、不動産であるが、今後、国債、プロジェクト債などへ拡大の予定である。また、「アライアンス」は、炭素価格の3倍増などを提言している。【国連環境計画】