一般財団法人環境イノベーション情報機構
沈殿浄化施設の建設に200万ユーロを助成
【水・土壌環境 地下水/土壌汚染】 【掲載日】2003.02.06 【情報源】ドイツ/2003.01.30 発表
ドイツのトリッティン環境大臣は、1月30日、ニーダーザクセン州ギフホルン市の沈殿汚泥浄化施設の建設に、合計200万ユーロ(2億4000万円)を助成することを決定した。トリッティン大臣は、次のようなコメントを発表した。「我々は、バイオガスの利用や商業用肥料の生産に伴って発生する沈殿汚泥を処理するために、早急に新しい技術を必要としている。農地や廃棄物処理場に堆積させる従来の方法は、長期的に環境に配慮したものではない。このため、最新、かつ将来性のあるこの技術を検証する。これにより、循環システムを実現し、有害物質の土壌への負担を削減することができる」
この施設では、付随的に発生する沈殿汚泥は、完全に活用される。そして、沈殿汚泥等の輸送、並びに高額な沈殿汚泥の乾燥は不要となる。同時に、有機的有害物質や重金属は、ほとんど完全に除去される。
昨年、連邦環境省と連邦消費者保護省は、土壌に有害物質が長期的に蓄積し、最終的に食料への影響が危惧されるとして、農地への沈殿汚泥の散布を将来的に禁止することに同意した。また、2005年半ば以降、未処理の沈殿汚泥を廃棄物処理場に持ち込むことは禁止される。【ドイツ連邦環境省】