一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカエネルギー省、国内の風力発電が2020年に大幅に増加と報告
【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2021.09.15 【情報源】アメリカ/2021.08.30 発表
アメリカエネルギー省(DOE)は、同国の陸上風力、洋上風力、分散型風力の各市場報告書2021年版を公表し、風力発電の記録的な成長とコスト低下を示した。バイデン政権は2035年までに電力部門の脱炭素化を目指し、再生可能エネルギー拡大を加速している。2020年は風力発電の導入容量が全電源のうち最も多く導入容量全体の42%を占め、風力産業は現在約11万6800人の雇用を支えているという。以下が各報告書で示された2020年の概況である。・陸上風力:246億ドルの投資により、大規模な発電施設の導入容量が過去最高の1万6836MWを記録。16州で風力が州内発電量の10%以上、特にアイオワ州では57%を占めた。風力タービンのサイズや出力の拡大が続き、価格も10年前に比べ大幅に低下。
・洋上風力:洋上風力事業のパイプラインが前年比24%増で3万5324MWに拡大。ニューヨーク開湾に計9800MWの5つの風力エネルギー地区を創設。
・分散型風力:11州で1493基の新タービンを設置、導入容量は計14.7MW。
【アメリカエネルギー省】