一般財団法人環境イノベーション情報機構
欧州環境庁、2019年はEU全体として4つの主要大気汚染物質の排出基準を遵守と報告
【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2021.09.13 【情報源】EU/2021.08.26 発表
欧州環境庁(EEA)は、EUの国別排出上限指令(NEC指令)に基づく加盟国の大気汚染物質の排出基準(上限値)遵守状況を公表した。同庁によると、窒素酸化物(NOx)、非メタン揮発性有機化合物(NMVOC)、二酸化硫黄(SO2)、アンモニア(NH3)の4つの主要な汚染物質すべてについて、2019年はEU全体として排出基準を遵守したことがわかった。ただし、NH3が国別排出基準を超えた国が4ヶ国あった。また、微小粒子状物質(PM2.5)が対象に加わる2020年以降の排出基準に2019年のデータを照らしてみると、PM2.5を含む5つの汚染物質すべてが2020〜2029年の排出基準を既に下回っている国が9ヶ国ある。しかしながら、EU全体として2020年以降の基準を遵守するには一層の排出削減が求められるという。特に2030年以降の排出基準を遵守するには大多数の加盟国でNOxやNH3、NMVOCの排出量を削減する必要があり、PM2.5排出量の場合は50%以上削減すべき国が3ヶ国、30%以上削減すべき国が10ヶ国ある。【欧州環境庁】