一般財団法人環境イノベーション情報機構
経済協力開発機構、インドネシアのクリーンエネルギー投資政策をレビュー
【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2021.07.15 【情報源】国際機関/2021.06.28 発表
経済協力開発機構(OECD)は、インドネシアにおけるクリーンエネルギーへの金融及び投資政策レビューを公表した。広大な火山性地形を持つ同国は地熱及び水力発電の潜在力が世界最大級であり、加えて潮力及び太陽光発電の機会も大きい。同国では中期国家開発計画(2020-2024年)の一部として低炭素エネルギー開発イニシアティブ(LCDI)が策定された。同国初のエネルギーパフォーマンス基準も導入され、エネルギー部門の低炭素化が進められている。しかし、同国が2025年のクリーンエネルギー目標を達成するには年63億ドルの投資が必要であり、投資が大幅に不足している。発電における再生可能エネルギーと石炭の投資比率は1対3となっており、2019年時点で同国は再生可能エネルギー潜在力の2%未満しか活用していない。レビューは、インセンティブの活用等によって融資や投資を引き出し、コロナ危機からの回復期を化石燃料から低炭素型燃料への移行機会とすることを勧告している。【経済協力開発機構】