一般財団法人環境イノベーション情報機構
廃棄物焼却炉に新たなダイオキシン規制を導入
【ごみ・リサイクル ごみ処理】 【掲載日】2003.01.28 【情報源】イギリス/2003.01.16 発表
廃棄物焼却炉から大気中へのダイオキシン排出量を制限するEU指令が、2002年12月28日より、イングランド及びウェールズで法制化された。廃棄物焼却規則及び関連命令は、環境・人体に対する悪影響をできる限り防ぐため、市町村の廃棄物焼却炉やセメント工場等の大型施設、及び医療廃棄物焼却炉等の小型施設など、950にのぼる焼却炉の運営者や関係者に対し、厳格な運営条件、最低限の技術レベルを要求する。
EU指令で新たに設定されたダイオキシン制限値は0.1ng/m3(100億分の1未満)。今回の規則は、新規の焼却炉すべてに、既存の焼却炉については2005年12月28日から適用される。
なお、現在操業中の焼却炉もすでにダイオキシンの排出削減に貢献しており、例えば、市町村の焼却炉からのダイオキシン排出量は1997年の排出量の2%以下で、これは、道路輸送からの排出量の15%にも満たない。【イギリス環境・食糧・地方事業省】