一般財団法人環境イノベーション情報機構
国際エネルギー機関、新興国と途上国におけるクリーンエネルギー移行のための投資は世界の最優先事項と報告
【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2021.06.28 【情報源】国際機関/2021.06.09 発表
国際エネルギー機関(IEA)は、「世界エネルギー投資2021年版特別報告書」をまとめ、新興国及び途上国におけるクリーンエネルギー移行のための投資は世界の最優先事項だと報告した。世界のエネルギーと気候の未来は新興国・途上国におけるクリーンエネルギー移行の成否にかかっているとして、同諸国で必要とされる投資の急増に対応するために世界が一層の協調努力をするよう呼びかけている。報告書によれば、2050年までに世界の温室効果ガス(GHG)排出量を実質ゼロとするには、新興国・途上国に対する年間のクリーンエネルギー投資額を、2020年の1500億ドル弱から2030年までに1兆ドル超へと7倍以上に増やす必要があり、このための取組を強化しなければ、同諸国のエネルギー関連のCO2排出量は今後20年間で50億トン増加するとみられる。報告書は、同諸国がクリーンエネルギー投資を誘致する上での障壁を克服できるよう、2030年までに政府や金融機関、投資家等が優先して実施すべき取組の数々も提示している。【国際エネルギー機関】