一般財団法人環境イノベーション情報機構
国際エネルギー機関、世界で電気自動車が今後10年間で大幅に普及と予測
【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2021.05.20 【情報源】国際機関/2021.04.29 発表
国際エネルギー機関(IEA)は、コロナ危機による景気後退で2020年は世界の自動車市場が16%縮小したにも拘わらず、電気自動車の販売台数は前年比41%増の300万台に達したと報告した。世界の乗用電気自動車の保有台数は1000万台を超え、電動のバン・大型トラック・バスは計約100万台となった。各国政府のコロナ危機に対応した支援措置や主要国の燃費・排出基準の強化等が寄与したという。自動車メーカーが2020年に提供した電気自動車モデルも前年比40%増で、2021年第1四半期も電気自動車の販売増加が続いている。現行政策に基づくIEAの分析では、2030年には世界の電気乗用車・バン・大型トラック・バスの保有台数が1億4500万台に達すると予測。各国政府が実質ゼロ排出を目指す政策を実施すれば電気自動車の普及は更に加速すると指摘した。IEAのビロル事務局長は、各国政府は経済復興パッケージを活用してバッテリー製造や充電インフラ開発に投資し、電気自動車の普及を加速させる土台作りを直ちに行うべきだと述べた。【国際エネルギー機関】