一般財団法人環境イノベーション情報機構
国際エネルギー機関、石油・ガス産業から排出されるメタンを早急に削減する必要があると報告
【ごみ・リサイクル 産業廃棄物】 【掲載日】2021.02.03 【情報源】国際機関/2021.01.18 発表
国際エネルギー機関(IEA)は、石油・ガス産業から排出されるメタンを削減する取組を規制面から推進するための手引きを公表し、企業や政府、規制当局が削減の取組を早急に進める必要があると報告した。IEAによると、2020年の世界の同産業からのメタン排出量は推計7000万トン以上で、前年より10%減少した。これは主に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を受けて石油・ガス生産が減少したことによるものであり、経済の浮上に向けて石油・ガス生産が増えるのに伴いメタン排出量も増加することが懸念される。IEAの持続可能な開発シナリオに基づけば、同産業からのメタン排出量は2030年までに2020年比で70%以上削減する必要があるという。メタン排出を削減することは、同産業にとって極めてコスト効果が高い。ビロルIEA事務局長は、世界経済が回復に向かってもメタン排出量が増えないようにすることが石油・ガス産業の喫緊の課題だと指摘する。【国際エネルギー機関】