一般財団法人環境イノベーション情報機構
産業・交通による周辺騒音に対する戦略策定へ
【大気環境 騒音/振動】 【掲載日】2003.01.10 【情報源】イギリス/2002.12.12 発表
都市生活の質担当のアラン・マイケル大臣は産業・交通からの周辺騒音に対する戦略づくりについて、国民からの高い支持が得られたと発表し、戦略を練っていく地盤が固まったとの見解を示した。また、周辺騒音と並行して、別途、近隣騒音についても調査を開始したことを明らかにした。「国家環境騒音戦略に向けて(Towards an National Ambient Noise Strategy)」の公衆協議の結果、89%の国民が政府の戦略策定を支持し、84%の人々が近隣騒音対策を支持した。調査からは、音を含めた「迷惑」は生活の質の重要な部分として認識されていることも示され、騒音がもっと環境問題として認知されるべきという意見が大勢を占めた。
政府の今後の行動としては、全国規模の騒音マップの作成を続行すること、国民の生活の質に騒音が与える影響の測定方法を確立すること、周辺騒音の削減や増加防止に役立つ可能性のある技術の特定、そして費用対効果が期待できる分析手法への投資などが挙げられた。
一方、近隣騒音戦略に向けた初期段階の調査については、騒音を出している人、被害を受けている人の態度などについて情報を収集し、イングランドやヨーロッパの国々で騒音苦情に関してどのような現実的なオプションが活用されているのか、またどのように改良できるのかといった事項を調査するとマイケル大臣は述べた。
調査は、人々の意識と行動を変えていく意図もある。【イギリス環境・食糧・地方事業省】