一般財団法人環境イノベーション情報機構
国連気候変動枠組条約、気候に優しい建物冷却に関して4つの地域技術専門家会合を開催
【環境一般 調査/研究】 【掲載日】2020.09.24 【情報源】国連/2020.09.04 発表
国連気候変動枠組条約(UNFCCC)によると、建築部門における気候に優しい冷却ソリューションの可能性を探るため、アフリカ、中南米・カリブ海、アジア太平洋、東欧・西アジアの4つの地域技術専門家会合が2020年8月下旬に相次いで開催された。エネルギー消費に伴う温室効果ガス(GHG)排出量が世界の同排出量の約20%を占める建築部門では、省エネの推進が早急に求められている。気候に優しい冷却ソリューションを備えた持続可能な建物は各国が目指す低排出社会への移行に大きな役割を果たす。現時点では、パリ協定に署名している194ヶ国のうち104ヶ国がGHG削減策の一環として建物の省エネ化を約束しているという。会合では、建物の冷却に関する気候に優しい解決策やこれらを普及させるための施策、革新的な取組などが取り挙げられた。会合を主催したUNFCCCの技術執行委員会(TEC)は、会合成果をふまえて次なる取組や行動についての提言をまとめ、2021年にイギリスのグラスゴーで開催されるCOP26に提出する予定である。【国連気候変動枠組条約】