一般財団法人環境イノベーション情報機構
国際再生可能エネルギー機関等、東南アジアのエネルギー転換の促進をテーマにオンラインセミナーを開催
【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2020.09.02 【情報源】国際機関/2020.08.16 発表
国際再生可能エネルギー機関(IRENA)とASEANエネルギーセンター(ACE)は、東南アジアのエネルギー転換の促進をテーマに共同オンラインセミナーを開催した。セミナーにはASEAN地域内外から160人超が参加。IRENAの「世界の再生可能エネルギーの展望」報告(GRO)と「2019年版再生可能エネルギー発電コスト」報告を基に議論した。
GROによると、パリ協定の目標に沿ったエネルギー転換シナリオでは、同地域の経済は2050年までに現行のエネルギー計画・政策の場合よりも2.9%追加成長し、2030年までにエネルギー需要の約41%を再エネで賄い、2050年までに670万人の雇用を創出する見込み。セミナーでは、再エネのコストが劇的に低下した結果、最もコストの高い500GW 分の石炭火力発電を再エネ発電で代替すれば、最大で年間230億ドルのコスト節約につながることも示された。
IRENAは同地域の持続可能なエネルギーの進展を促す新たな政治意思と強力な政策枠組の導入の重要性を指摘。また、ACEはパリ協定の目標と地域目標(ASEAN行動計画、地域エネルギー協力枠組等)の達成に取り組むことを強調した。
【国際再生可能エネルギー機関】