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環境ニュース[海外]

イギリス政府 EUの新化学物質戦略に向けた意見ペーパーをまとめる

健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2002.12.25 【情報源】イギリス/2002.12.09 発表

 12月9日、イギリス政府は、EUの新化学物質戦略に対する意見ペーパーを発表した。
 欧州委員会は、2001年2月に発行した白書「将来の化学物質政策に向けた戦略」のなかで、化学物質の有害性に関する情報収集、リスク評価、販売規制などに関する統一的な新制度「REACHシステム」を提案している。この新制度のもとでは、EU内で年間1トン以上生産・輸入される化学物質がすべてデータベースに登録される予定である。
 これに対し、イギリス政府の全般的な目標としては、化学物質に関して必要な情報を迅速で効率的なシステムで集め、懸念される物質には対策を講じながらも、同時に動物実験を最小限に抑え、化学産業の競争力を維持していくことが挙げられる。
 マイケル・ミーチャー環境大臣は欧州委員会の法整備の進捗状況の遅れに失望したことなど、大臣自身が1998年から声高に新しいシステムの必要性を訴えてきた背景を説明した。なお、今回のペーパーは政府の最終的な見解ではないものの、イギリスとEUの議論が活発となることが期待される。今後は、2003年度の前半に予定されている欧州委員会の提案について、国民の意見募集を経て、最終的なイギリス政府の見解が出される見通しとなっている。【イギリス環境・食糧・地方事業省】

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