一般財団法人環境イノベーション情報機構
気候エネルギーソリューションセンター、企業の気候リスク報告に関する改善策を提示
【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2020.05.01 【情報源】その他/2020.04.15 発表
気候エネルギーソリューションセンター(C2ES)は、気候関連のリスクと機会に関する企業の情報開示の改善策をまとめた報告書を公表した。C2ESは、2017年に金融安定理事会の気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)が示した任意報告の枠組みを支持し、情報開示の改善に取組んでいる。2019年は企業とのワークショップを2回主催し、そこで得た結果を基に最善策や課題を今回の報告書で示した。具体的に、気候リスク分析の最善策として、企業の管理部門全体で協調すること、事業機会を見出す分析を拡大して経営層の同意を構築すること、気候関連リスクと機会を財務的に捉え投資と戦略の根拠とすること、TCFD関連の詳細なシナリオ分析のため物理的リスクと移行リスクの幅広いスクリーニングを行うこと等を提示。また課題として、TCFDの枠組みが物理的・移行リスクを総合的に分析するニーズに対処できていないこと、証券取引委員会が長期的なリスクとなる全体的な影響を綿密に検討する必要があること等を指摘した。C2ESのオンラインセミナーでも今回の報告書に着目し、開示が求められるデータやTCFDの進展等を取り上げるという。【気候エネルギーソリューションセンター】