カナダ環境・気候変動省、プラスチック汚染軽減の研究開発で中小企業3社に助成

【環境一般 調査/研究】 【掲載日】2020.03.02 【情報源】カナダ／2020.02.12 発表

　カナダ環境・気候変動省は、「カナダ革新的解決策（ISC）」プログラムの一環としてのプラスチック・イノベーション・チャレンジ（プラスチック汚染への革新的取組み）で中小企業3社が受賞し、食品包装・建設に伴う廃プラスチックに対する新技術の試作開発に100万ドルが個々に支給されると発表した。同プログラムはカナダを世界の革新の中心とし、かつ経済的繁栄も図る「革新・技能計画」の柱となるもので、これまでに14のプラスチック・チャレンジを立ち上げ、約1900万ドルを中小企業等に拠出した。今回は食品包装用の再利用可能な多層フィルム開発、ポリスチレン断熱材廃棄物の再生化、建設資材のポリ塩化ビニル廃棄物からの断熱材開発、に取り組む3社が選ばれた。カナダ環境・気候変動省、カナダ国立研究機構等の主導による新たな6つのプラスチック、3つのクリーン技術チャレンジも立ち上げられ、市場機会を狙う中小企業に対して電子廃棄物削減、廃棄物変換技術の開発等が呼び掛けられた。廃プラ対策への投資で180万トンのCO2排出削減、約4万2000人の雇用創出が可能としている【カナダ環境・気候変動省】