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環境ニュース[海外]

国際エネルギー機関、世界の太陽光発電市場は今後5年で急成長すると予測

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2019.11.06 【情報源】国際機関/2019.10.21 発表

 国際エネルギー機関(IEA)は、2024年までの再生可能エネルギー市場を分析・予測する報告書「再生可能エネルギー2019」を発表した。報告書によると、2019〜2024年に、世界の再生可能エネルギーによる発電能力は、アメリカ合衆国の現在の総発電能力に等しい1200ギガワット増加し、1.5倍になる。世界の総発電量中の再生可能エネルギーの割合は、2019年の26%から2024年には30%となる。増加分の60%は太陽光発電による。太陽光発電市場の拡大の半分を分散型太陽光発電が占める。この成長を担うのは、家庭用ではなく主に商業・工業用途の装置で、今後5年間の新規装置の4分の3を占める。家庭の屋上太陽光発電装置も増加を続け、2024年までに2倍以上になる。多くの国で、分散型太陽光発電の発電コストは、すでに小売り電力価格を下回っており、2024年までにさらに15%〜35%低下する。この成長を持続可能なものとするためには、政策と料金の改革が必要である。
 2018年に、過去約20年間で初めて再生可能エネルギーの発電容量増加が停滞した。その後再び増加したが、持続可能なエネルギーを実現するために必要な量をかなり下回るとして、報告書は次の3点を課題としてあげる。1)政策と規制の確実性の確保、2)投資リスクの低減、3)風力発電太陽光発電のシステム統合。
 その他、再生可能な熱は、2024年に1.2倍増となるが、総熱需要における割合は12%以下である。運輸部門では、現在再生可能エネルギー消費の約90%を占めるバイオ燃料は、2024年に1.25倍増、一方、電気自動車は急速に普及するが、2024年に再生可能な電力は再生可能エネルギー消費の10%にとどまる。【国際エネルギー機関

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