一般財団法人環境イノベーション情報機構
ラテンアメリカ・カリブ海地域5か国、環境活動家を守るエスカス条約を批准
【環境一般 市民活動】 【掲載日】2019.10.16 【情報源】研究機関/2019.09.26 発表
世界資源研究所(WRI)によると、第74回国連総会で、ボリビア、ジャマイカ、ウルグアイ、セントキッツ、セントビンセント及びグレナディーン諸島がエスカス条約を批准した。同条約は2018年3月4日にコスタリカのエスカスで採択され、ラテンアメリカ・カリブ海地域で、環境に関する情報入手、市民参加、司法へのアクセスという基本的権利を保障するもの。環境保護を求める人々の権利をみとめ、暴力や脅迫から守る十分かつ効果的な措置を取ることを各国に求めている。現在、署名国は20か国で、既に批准しているガイアナと合わせ、批准国は6か国となった。条約発効には11か国の批准が必要となる。同条約は、2012年の国連持続可能な開発会議(リオ+20)で準備が開始され、1992年の環境と開発に関するリオ宣言第10原則(環境問題は関心のある全ての市民が参加することにより最も適切に扱われる、など)に起源を持つ。WRIは、チリで国連気候変動条約(UNFCCC)締約国会議が開催される2019年は同条約署名・批准の好機だとしている。【世界資源研究所】