一般財団法人環境イノベーション情報機構
国際エネルギー機関、年3%のエネルギー効率化を実現する「3パーセント・クラブ」を立ち上げ
【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2019.10.10 【情報源】国際機関/2019.09.23 発表
国際エネルギー機関(IEA)は、ニューヨークで開かれた国連気候行動サミットで、世界のエネルギー強度を年3%改善することを目的とした新たな連合「3パーセント・クラブ」に15カ国が参加表明したと発表した。世界のエネルギー効率化は2015年以降減速しており、2018年はわずか1.3%だった。しかしIEAの分析では、既存の技術と費用効果の高い投資を活用しエネルギー効率を年3%改善すれば、パリ協定の目標達成に必要な温室効果ガス排出削減に多大な効果があるという。その実現には政府と民間部門が連携を強化しつつ早急に行動する必要があるとし、今回の連合が設立された。
新連合の参加国(アルゼンチン、コロンビア、デンマーク等)は、効率化の具体策を国家計画に組み込むことや、他国への資金・技術支援等を約束。また参加する企業・支援組織(ダンフォス社、EDP社等)は、自社事業での大幅な効率化と参加国の改善策の策定・実施支援を約束した。新連合は、IEAをはじめ、国連のSE4All(万人のための持続可能なエネルギー)、欧州復興開発銀行、地球環境ファシリティ等の資金や専門知識等を活用する。【国際エネルギー機関】