一般財団法人環境イノベーション情報機構
ノルウェー、浮体式洋上風力発電の商業化を目指すパイロットプロジェクトに投資
【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2019.09.19 【情報源】ノルウェー/2019.08.29 発表
ノルウェー政府は、国有企業エノヴァ社を通じ、世界最大規模となる浮体式風力発電パークのプロジェクトのため、エクイノール社などに23億ノルウェークローネ(約267億円)を投じると発表した。同プロジェクトでは、8MW(メガワット)の浮体式タービンを11基設置して年間384GWh(ギガワット時)を発電する計画で、発電所の稼働によって年間およそ20万トンのCO2排出削減につながるという。固定式とは違い、浅瀬に限らず設置できる浮体式は、コスト削減が実現すれば多くの国で展開可能となり、世界の温室効果ガス排出削減にもつながる。ノルウェー政府は、今回の投資により浮体式風力発電の商業化を目指しており、その取組がノルウェーの気候変動対策および産業界に対して長期にわたるプラスの波及効果をもたらすと考えている。この風力発電パークは、欧州自由貿易連合(EFTA)監視機関などからの承認を得て、自然環境、水産養殖、漁業などへの影響を評価した上で、2022年に操業開始予定である。【ノルウェー気候・環境省】