一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ・カナダ 大気質改善レポートを公表
【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2002.12.03 【情報源】アメリカ/2002.11.21 発表
アメリカとカナダは、11月21日、酸性雨、オゾンその他の越境大気汚染について、第6回目の進捗状況レポート「アメリカ・カナダ大気質協定2002年進捗状況報告書(United States-Canada Air Quality Agreement 2002 Progress Report)」を公表した。同報告書は、「1991年アメリカ・カナダ大気質協定」の一環として、2年に一度公表されているもの。2002年版の報告書では、酸性雨の主要な原因であるSO2、NOxが引き続き減少していることが明らかになった。発電所からのSO2排出量は、1990年レベルから32%、2000年からは5%減少しており、また、NOx排出量も1990年から30%、2000年からは8%減少した。また、報告書では、アメリカ・カナダ間の国境から500km内にある全ての地点のオゾン、NOx及び炭化水素に関する大気環境データが初めて示された。越境粒子状物質(PM)の分析に関する共同の取組みについても詳しく書かれている。
今回の報告書には、同協定の有効性を評価する5年間の包括的なレビュー(2回目)も含まれている。ここでは、アメリカとカナダは協定の義務を果たし続けているが、やるべきことはまだ残されていると結論付けられた。【EPA】