欧州委員会、フランスの洋上風力発電プロジェクト6件への支援を承認

【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2019.08.16 【情報源】EU／2019.07.26 発表

　欧州委員会は、フランス領海上で計画されている洋上風力発電プロジェクト6件に対する同国の補助について、EUの国家補助規定に沿ったものと判断し、承認を決定した。6件はフランスが洋上風力発電に補助を行う初めてのケースとなり、20年間にわたる固定価格買取という形で国の支援を受けることになる。フランス北西海岸のサン・ナゼール、フェカンなどの沖合に建設され、各施設は62〜83基のタービンを備え、１施設あたり450〜498メガワットの設備容量を有するという。2022年に稼働を開始するとフランスの再生可能エネルギーによる発電容量は約3ギガワット増加する見込みである。欧州委員会による審査は、主に「環境保護のための国家補助に関するガイドライン（2008年）」に基づいて行われた。その結果、この支援策は、EUの環境目標に沿いつつフランスの再生可能エネルギーによる発電を促進し、EUの単一市場で過度の歪んだ競争を引き起こすことなくフランスの気候目標の達成を助けるとの結論に達し、承認に至った。【欧州委員会】