一般財団法人環境イノベーション情報機構
船舶への環境ラベル第一号が誕生
【エコビジネス 環境ラベル】 【掲載日】2002.12.03 【情報源】ドイツ/2002.11.21 発表
11月21日、ドイツの環境ラベル「ブルーエンジェル」の船舶への認証第1号の授与式が、シュレスヴィヒ‐ホルシュタイン州環境大臣ミューラー氏及び環境ラベル審査委員会のビレン委員長の出席のもと、ドイツ北部のキール港にて行われた。認証を受けたのは、パルプ貨物船「MS Cellus」である。船舶への認証基準は、低硫黄燃料の使用、NOx排出量の20%削減、廃棄物・排水の適切な処理、有機スズを含む塗料を使用しないこと、海岸や干潟に配慮した船舶構造、そして乗組員に対する環境教育などである。「Ms Cellus」は、低硫黄、低NOxで航海を行っていることから、スウェーデンの企業からパルプ製品の発注を受けており、環境配慮は、企業の経営にもプラスになることが証明されている。ビレン氏は、「スペイン沖でのタンカー沈没事故は、海運業の環境基準、そして安全基準に関する重要な問題提起となっている。私は、今回の認証が、多くの企業の見本となり、ブルーエンジェルの認証を数多く受け取ることを望む」と述べた。【ドイツ連邦環境省】