一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ環境保護庁、石油・ガス企業メタン排出削減プログラムの2017年の成果を報告
【エコビジネス 環境と経済】 【掲載日】2019.07.30 【情報源】アメリカ/2019.07.11 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、天然ガスSTAR「メタン・チャレンジ」プログラムに参加する石油ガス企業が、自主的な削減努力により、2017年にほぼ100万トン(CO2換算)のメタン排出を削減したと発表した。このプログラムは、EPAが20年以上のメタン排出削減の取組である「天然ガスSTAR」プログラムを土台に、石油・天然ガス企業と協力して2016年に立ち上げたもので、各企業がメタン排出削減を約束し、対策実施を追跡・報告し、EPAの認定を受けるプラットフォームとなっている。現在、生産、集積、輸送、販売の各セグメントから60社以上が参加している。企業が報告したデータによると、各社の2017年のメタン排出削減の結果、排出を回避できたガスはほぼ600万ドルに相当するという。輸送セグメントではパイプの交換・保守時に発生するメタン排出を約65万トン(CO2換算)削減、販売セグメントは破損や腐食でガスが漏れやすい鋳鉄製や防食処理のないスチール製のパイプライン約3400マイル分を交換し、約23万トン(CO2換算)のメタン排出を削減したという。【アメリカ環境保護庁】