一般財団法人環境イノベーション情報機構
小島嶼開発途上国27か国、有害化学物質と廃棄物の削減計画を立ち上げ
【健康・化学物質 その他(健康・化学物質)】 【掲載日】2019.07.03 【情報源】国連/2019.06.13 発表
国連環境計画(UNEP)によると、ワシントンD.C.で開催された地球環境ファシリティ(GEF)第56回評議会で、小島嶼開発途上国27か国において有害化学物質と廃棄物を削減する5か年計画「小島嶼開発途上国における持続可能な低・ゼロ化学物質開発の実施(ISLANDS)」が立ち上げられた。カリブ海、太平洋、インド洋の小島嶼開発途上国の多くは貴重な生態系を有し、自然を楽しむために訪れる観光客も多く、観光部門は総輸出の30%を占めている。一方、小島嶼開発途上国は気候変動や汚染の影響に脆弱である。カリブ海では観光客が排出する廃棄物は年1億6600万トンと見積もられるなど、経済発展や人口増によって廃棄物処理や自然資源、生態系への負荷が高まっている。ISLANDSにはGEFやパートナー機関が4億5000万ドル拠出し、有害化学物質を2万3236トン(水銀38トン、残留性有機汚染物質(POPs)619トンを含む)、海洋廃棄物を18万5000トン削減するという目標を設定した。【国連環境計画】