一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ環境保護庁、2019年グリーン・ケミストリー・チャレンジ大統領賞の受賞者を発表
【環境一般 その他(環境一般)】 【掲載日】2019.06.26 【情報源】アメリカ/2019.06.06 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、2019年グリーン・ケミストリー・チャレンジ大統領賞の受賞者を発表した。同賞は、潜在的な環境課題をビジネスチャンスに変える産業界の先駆者や優れた科学者によって開発された環境に優しい画期的な科学技術を表彰し、革新や経済成長を促すものである。受賞者は以下の通り。・ニューヨーク市立大学エネルギー研究所のSanjoy Banerjee教授―大型亜鉛酸化マンガン電池を開発。リチウムイオンや鉛酸蓄電池より長寿命で、何千回も再充電ができる。
・Kalion社―グルカル酸生成のための微生物発酵プロセスを商業化。汚染化学物質を、生分解性で毒性のない糖由来の生成物へ置き換えることが可能になる。
・メルク・リサーチ・ラボラトリー―抗菌剤(ザバクサTM)の生産を再構築。これにより加工材料は75%、原材料費は50%削減され、全収率は50%超増加。またエネルギー使用が38%削減され、年間370万ガロンの節水が見込まれる。
・ウォッシング・システムズ社―洗剤に生分解性界面活性剤を使用し、リン酸塩を使わない商業洗濯システム技術(TRUpathTM)を開発。
EPAは23年に渡るこのチャレンジで118の技術を表彰している。【アメリカ環境保護庁】