一般財団法人環境イノベーション情報機構
世界気象機関、持続可能な水管理のための評価ツールを立ち上げ
【水・土壌環境 その他(水・土壌環境)】 【掲載日】2019.06.03 【情報源】国際機関/2019.05.16 発表
世界気象機関(WMO)は、水資源の持続可能で効果的な管理を確保するため、韓国のソウルで開催された国際シンポジウムで動的水資源評価ツール(DWAT)を立ち上げたと発表した。水資源の評価・管理能力を世界規模で高めるため、立ち上げには韓国環境省が密接に関わった。DWATは水資源管理者や政策立案者が現在および未来の水管理の課題を確認し、これをこれまでの水資源の利用可能性と照合できるように設計されている。これは、現在まで実施されてきた水管理が水資源へ与えた影響や、気候・水・地形の相互作用についての理解の向上を狙いとしている。同ツールの利用で、地表水、地下水、都市・農業用水の供給と利用への対策等、国・地域で一貫した水資源の情報・データの提供が可能となり、WMO全加盟国で水資源評価の運用に活かすことができるという。今回のシンポジウムは、ブータン、アルゼンチン、ジャマイカ等の加盟国にはDWATの機能・実用例を紹介する好機となった。WMOと韓国環境省漢江洪水制御所間で統合洪水管理等の実践・手順を推進する技術協力に署名する第一段階でもあるとしている。【世界気象機関】