一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ環境保護庁、スーパーファンドの全国優先リストに7か所を追加
【水・土壌環境 地下水/土壌汚染】 【掲載日】2019.05.28 【情報源】アメリカ/2019.05.13 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、汚染を浄化し、地域社会を保護するための「スーパーファンド全国優先リスト(NPL)」にカリフォルニア州のコッパ・ブラフ鉱山、ニューヨーク州のマグナ・メタルを含む7つの地区を追加すると発表した。スーパーファンド(汚染地区)の浄化は、地域に健康や経済的恩恵を与える。EPAによると、このスーパーファンドプログラムによって、地区周辺の子供の出生異常や血中鉛濃度が大幅に減少しているという。浄化後は、その地区の3マイルの範囲内の住宅地の価格が最大で24%上昇したという調査もある。以前荒廃していた地区も現在では、小売業やオフィス、公園や住宅、倉庫、太陽光発電など幅広く利用されており、生産的な利用ができた529のスーパーファンド地区では、8600の事業が運営され、19万5000人の従業員が年間130億ドル以上の収益を上げている。再開発されるスーパーファンド地区は、多くの経済活動を生み出す可能性があり、EPAは、全ての地区の浄化プロセスに地域のパートナーを参加させることを目標に掲げ、スーパーファンド地区を生産的な地域資源へ変換していく。【アメリカ環境保護庁】