イギリス環境・食糧・農村地域省、余剰食品再分配の助成事業を決定

【環境一般 その他(環境一般)】 【掲載日】2019.05.23 【情報源】イギリス／2019.05.08 発表

　イギリス環境・食糧・農村地域省（DEFRA）は、小売や食品製造から生まれる余剰食品を再分配する事業の助成対象として4機関を決定し、計420万ポンドを拠出した。これは、資源・廃棄物戦略に基づき食品廃棄物に対処する1500万ポンドの枠組みの第一弾である。既存の余剰食品再分配機関がより多くの余剰食品を回収・再分配するための事業案のうち、生産者や地域の配給業者から新たな供給ルートを開発する事業や、再包装の人員確保などの事業が選出された。次回の助成では、余剰食品再分配機能を強化するためのインフラ改良に重点を置く予定だという。
　イギリスでは2017年には小売や食品製造から20万5000トンの余剰食品が廃棄され、そのうち10万トン（2億5000万食分）は再分配可能だったという。ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館では、2019年5月13日に食品廃棄物削減シンポジウムが開催され、2019年10月まで持続可能な食品生産や分配、再利用のあり方を探る展示が行われる。【イギリス環境・食糧・農村地域省】