一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ環境保護庁、2018年度のスーパーファンド汚染地区浄化の進捗を報告
【水・土壌環境 地下水/土壌汚染】 【掲載日】2019.03.19 【情報源】アメリカ/2019.03.04 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、2018年度のスーパーファンド・プログラムの成果をまとめた年次報告を公表した。このプログラムは、有害廃棄物に汚染された地区を浄化し地域が再利用できるようにするもので、EPAは最優先事項の一つとしている。2018年度は、汚染が深刻で優先的な浄化処理を必要とする地区のリスト(NPL)から、22地区を全部または部分的に削除した。これは年間の削除地区数として2005年以降最多だという。また、新たにNPLの32地区で曝露リスクを抑制、29地区で汚染地下水の流れを管理することにより近隣住民の健康を改善した。さらに、長期保護措置がすべて講じられ「想定される利用に地区全体が適格」になったとして地域の再開発に返還された地区も51を数え、2013年以降最多となった。この他、ハリケーンや森林火災など大規模な緊急事態への迅速な対応なども報告された。ウィーラーEPA長官は「スーパーファンドへの取組をさらに強化し、汚染地区の浄化、浄化後の地区の生産的な再利用、そして周辺地域の再活性化を促進している」と述べている。【アメリカ環境保護庁】